各種技法紹介|広島市中区の臨床心理学的援助・カウンセリング「あかつき心理相談研究所」

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傾聴

傾聴は一般的な意味としては”相手の話をよく聴く”ですが、私たちが言う「傾聴」とは、 クライエントさんが”聴いてもらえた”と感じられるように意識的に行う面接技法です。

例えば…

  • クライエントさんの視線や声に注意して、そのクライエントさんに合った視線の合わせ方、発声の仕方を行います。
  • クライエントさんの表情や姿勢、体の状態などからの身体的言語に注意し、クライエントさんの状態の理解に努めます。
  • 「閉ざされた質問」「開かれた質問」を適宜使い、クライエントさんが主体的に話せるようにします。
  • 「うなずき」や「言い換え」でクライエントさんの話を促し、カウンセラーがクライエントさんの話を聴いていることを示します。
  • クライエントさんの話をカウンセラーが「要約」することで、カウンセラーが正確にクライエントさんの話を聴いているかをお互いにチェックすると共に、クライエントさんが自分の話した内容をまとめる手助けをします。
  • クライエントさんの言葉や身体的言語から表現されている情動にカウンセラーが反応することで、クライエントさんに感情の言語化を促します。

マイクロカウンセリング

アメリカのカウンセリング心理学者アイビイらによって開発された、カウンセリングの訓練及び実践のための体系的方法です。
既成のカウンセリングや人間関係の中からあみ出された技法のユニットを階層表として構成しており、これを一歩一歩系統的に学習し、実際の面接においては、これらの技法を有効に組み合わせて用い、統合をはかります。
階層表は、以下の様になっております。

1)かかわり行動 2)開かれた質問、閉ざされた質問 3)クライエント観察技法 4)はげまし、いいかえ、要約 5)感情の反映 6)5段階の面接構造 7)対決と発達状態の査定 8)焦点のあて方 9)意味の反映 10)積極技法と方策 11)技法の統合 12)独自のスタイルと理論を決める

曝露反応妨害法

不安な状況にあえて向き合い、強迫行為をしない練習をすることで、不安を軽くしていくという技法です。
これは動物の不安というものは何もしないでも自然に減っていくということがわかっており、とても心配に思っていることが実際はそれほど心配するようなことではないということを実感するための治療法です。
恐れていることに直面することではじめは不安は上がることがありますが、持続的に直面すると必ず不安はさがります。
もちろん、いきなり難しい(いやな、不快な)ことに挑戦するのではなく、できそうなことから難しいことへと段階的に挑戦していきます。

行動契約書

クライエント様とカウンセラーとの間に、行動遂行に関する契約を結ぶことによって、行動の変容とその維持をめざす技法です。
どのような行動を、どの程度の頻度で行うか、それが遂行された時の報酬と遂行されなかった時の罰などについて、互いの合意のうえで契約書を作成します。

コラム法

1枚の紙にいくつかのコラム(欄)を作って、何か問題が起きたときの状況や自分の考えを書き留めていく技法です。
普段気分も感情もごちゃ混ぜにして考えている頭の中を、状況、気分、自動思考に分けることで整理することができ、自分の考えを客観的に見ることが出来るようになります。

系統的脱感作法

人間は恐怖や不安状態の時、それに拮抗する筋弛緩という反応を同時に行うことができないという原理に基づいて作りだされた技法です。
クライエント様が何に恐怖や不安を感じるかを書き出したあと、最も弱い恐怖や不安をイメージした状態で、筋弛緩法(きんしかんほう)などによりクライエントがリラックスした状態を作ります。十分に恐怖や不安を感じなくなったら、次にもう少し強い恐怖や不安をイメージして、同じようにリラックス状態を作ります。
これを繰り返すことで恐怖や不安の強かった状況でもリラックスできるようにしていきます。

自律訓練法

普段、自分の意志ではコントロールできない脈拍・体温・血圧・発汗など自律神経によって支配されているものを、腕や足などからだのある部分に対して、「温かい」「重い」などの特定の感覚を自己暗示的に意識しながら集中させることによって、自律神経の働きのバランスを整え、過度の緊張をとり疲労を回復させる技法です。
自律神経機能が正常になると、血流がよくなり、皮膚温が上がり、呼吸が落ち着き、胃腸の働きもよくなって体調が回復致します。

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